しっぽ

ニュアンスでしかない

超特急に救われた一介のジャニオタが初乗車した話

前回までのあらすじ。
身体的にも精神的にもどん底になってしまい、いっそ消えてしまいたいとまで思いつめていた私を、突然Youtubeが勧めてきたのは『超特急』だった。
彼らの人間性、パフォーマンス力、色々なものに触れてあっという間に沼落ち確定。
課金することに抵抗があまりない私なのに、FCに入ることだけはためらっていたが、ユーキさんの生誕グッズがあまりにも天才過ぎて課金確定。
立派に8号車の道を歩もうとしていた。

ガッチガチにジャニオタ英才教育を受けたがために、ガッチガチのジャニオタとなってしまった私なりの初乗車記録です。







11月上旬から中旬にかけての時期に超特急に出会い、スイッチが入ったように沼落ちを果たした私の前に現れたお知らせは
BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界-NEW WORLD-」の一般発売でした。

この時点でまだ休みは確定していないし、なんなら申請すらしてない。交渉皆無。
なのに10時に私はサイトを開いていた。気づいたらクレカ片手に1枚購入してた。
勢いというものは怖いものだ。たかが1ヶ月前に突然出会ってしまって推すことを決めたグループのチケットを勢いだけで買ってしまったのだから。こういうところがジャニオタ的悪いところだと思う。課金をすることを恐れないし、後先考えてない。



買ってしまったからには仕方ない。ライブ映像を擦るほど見た。声出しOKになるかどうなのかがこの時点では分からなかったから、とりあえずC&Rと8号車のペンライト捌きを覚えようと必死に見た。少しでも場に溶け込みたくて、この熱量に参加したくて必死になった。
…………いや無理だ。
コール難しい。ペンライト捌き難しすぎる。こんなん一気に覚えろとか無理でしょ。てかメンバーの顔とパフォーマンスが良すぎて、そっちに気がそれる。無理。

…...声だし今回は禁止だといいな~と最低オタクが爆誕した瞬間だった。





そんなこんなしているうちにライブ当日になった。普通に前日深夜まで仕事だったので、家出たのは13時過ぎという完全に出遅れた状態だった。
通販である程度手には入れていたけど、通販かけた当初は現場に行く気がなかったから、ペンライトは赤1本だけなので追加で欲しい。それに郷に入っては郷に従えスタイルで生きているのでやっぱり複数持ちたい。

それに生写真文化に触れたことがなかったから、通販で何となく5セット買ったけど、推しが全く出てこなかったからTwitterで交換を募ってた。今思うと交換に出そうと思えるそのガッツ凄いなと自分で自分に驚いた。割と人見知りタイプだし、見ず知らずの方と絡むのが苦手なのに、いとも簡単に交換を決めてしまった。推しが絡むと人の性格すら変えるのだと知った。
時間が圧倒的に足りてない。あまりにも慌ただしい公演前だった。来世では余裕のある人間になりたい。

気づいたら会場に入っていた。
今までアホみたいに大阪城ホールに行ったし、何なら正月に始発でグッズを買いに行ったことだってある。*1
なのに今日の大阪城ホールは私が知っている大阪城ホールじゃない気がした。
今までアホみたいに現場だって行っている。初めていく現場だって何度も経験している。
なのに今日は全然違う感覚がした。こんなに緊張するんだ。こんなにドキドキするし、ワクワクする。久しぶりの感覚だった。

超特急に会える。この目で見れる。彼らのパフォーマンスを、二人の歌声を感じることができる。

世界がキラキラしているように感じた。まるで主人公になったかのような気分だった。主人公ではないですけど。





終演後。体感3秒だった。こんなに満ち足りた3時間なんて、3秒に決まってる。

影アナのリョウガさんの声だけで、「存在してる...」と感極まりそうだったが、出てきた瞬間涙が出るかと思った。*2
い、い、生きてる~~~!!!!!とガチで声に出た。

登場してコートを脱ぐと共に打ち上げられた特効も、カメラアングルの絶妙さも、カメラスイッチングのタイミングの良さも、センステでメンバーが踊っているのにメンステで焚かれ続ける炎も、オーケストラが現れて歌われるバラード曲も、衣装も、8号車のペンライト捌きも何もかも。
ジャニーズのライブと観点が違って、全てが新鮮で、全てが愛おしくなった。

懸念していたペンライト捌きはいざ飛び込んでしまえば、なんとかなった。始まるまでは、出来なかったらどうしよう、場から浮いてしまってたらどうしよう、とまで思っていたけど、周りに合わせれば溶け込めてしまったし、超特急のエネルギーの一部になれたようで嬉しかった。
超特急のこの燃えたぎるような、でも美しくどこか儚げにも見えるようなエネルギーは8号車のペンライトによって生まれているものなんだと知った。
私はいつかその一員にしっかりなれる日が来るのかな、なんて思った。



私はドがつくほどの新規だし、5人が新メンバーを入れる決断をしたこと、そのことを8号車が受け入れたこと。その時の気持ちは分かることは出来ない。当事者ではないから。
だけど、9人の超特急を見て、「4人、超特急になってくれて有難う〜〜〜!!!!!!」となった。
それくらい4人があまりにも超特急に相応しすぎた。4人は間違いなく超特急になるべくして生まれた4人だった。

タカシくんの隣で歌ってくれる人がシューヤくんで良かったなって思った。だって、スタンドとアリーナで分かれて歌ってるのに、シューヤくんはタカシくんの方向をニコニコしながら見て歌うし、お互いに『My Buddy』とか言っちゃうし、全身から『タカシくんと歌えて幸せです!!!!!』が溢れていた。
タカシくんが最後の挨拶で『2人で歌うことの楽しさを思い出した』と言った時、そう思い出させてくれた相手が、タカシくんを何よりも大切にしてくれて愛してくれてるシューヤくんで良かった。

マサヒロくんはバックダンサー歴があるがために、超特急らしさに1番苦しんでいたけど、でも完全に染まっていた。ガチガチにダンスで自分出してくるし、変顔最高にキマってたし、リョウガさんの急所をちょくちょく狙ってきてたのは本当に笑った。超特急に相応しすぎるんだよ。てかマサヒロくん、話し方が野球少年というか野球やってた子の喋り方って感じだった。最後の挨拶とか、あれヒーローインタビューじゃん。

アロハくんはめちゃくちゃ陽の人間!!!!!って顔に書いてあるくらい陽の人間だなって改めて思った。そして犬だった。猫顔なのに。めちゃくちゃ人懐っこい犬みたい。でもある曲の時にさっきまでニコニコしてたのに顔を横に向けた瞬間冷たい顔になってゾクッとした。アロハくん、こんな表情出来るんだ、エグい…と未だに脳裏から離れない。後、アロハくんのダンスって割と癖があると思うんですが*3、その癖が超特急に合っててめちゃくちゃいいな!!!となった。

ハルくんは本当に超特急に入るべくして入った男だなと思った。全てを使って超特急を表現していた。もう壊れてしまうんではないかと思ってしまうくらい、全身全霊だった。ハルくんの4ヶ月を見せてもらった気分だった。ハルくん、身体小さい方だけどそんな事を忘れさせるくらい動きが大きくて、元気いっぱいの最年少だった。そしてバッタマンをあんなに上手く自分に落とし込みつつ、既存の形も大切にする、こんなに天才な子いてたまるか。完璧な狂い方だった。

オリメンだってめちゃくちゃ最高だった。リアルで見るとみんな本当に芸能人なんだ、アイドルなんだって思わせてくれるくらい、キラキラしたオーラを放ってたし、顔がガチで小さい。スタイルが良すぎる。

カイくんはライブ映像を見てたら、すごく周りを見て俯瞰的に判断するのが本当に上手くてこういう所が超特急が暴走し続けない要因なんだろうなって思ってたけど、実際に見ると本当にそうなんじゃないかな?と思った。本当にグループのバランサーで、聡明で、あたたかい。
後、ダンスの色気凄いのにMC中、新メンといる時は新メン顔してたのに、オリメン4人が思い出話してたら、即着替えてきてMC参加してきたの可愛かった。国は今すぐカイくんを保護して下さい。

リョウガさんは、リーダーである所以を見せられた気がした。最後の挨拶で新メン4人が挨拶した後、何となくしんみりしたような雰囲気に包まれている時に、リョウガさんが言った冗談。4ヶ月でしっかり積み上げてきた信頼感によって生まれたその冗談は、場の雰囲気を一気に楽しい空気に変えたし、リョウガさんだから出来る技だったと思う。
喋っている時と、踊ってる時人変わってんのか?と思うくらい色気が爆発してて、大混乱起こしたので、誰かこれに関して論文書いてください。

タクヤさんは凄いびっくりした。かく言うて私も初乗車人間なんだけど、所謂みなしょーでタクヤさんを知って…の人では全然無かったから、こんなにも初乗車だと緑のペンライトを降っている人がいるのか…と驚きを隠せなかった。みどりの窓口なだけあった。
何か改めて見ると本当にこの人って可愛いし、カッコイイ人なんだなって思った。性格というか、彼を作る所以の軸が本当にブレない。真っ直ぐで熱くて、彼の前では嘘をつけないような瞳。彼が愛される理由ってその真っ直ぐさなんだろうなって感じた。

ユーキさんは私を超特急を推すきっかけを作ってくれたというか、沼に落とした張本人でして。彼のパフォーマンスを見て、何で今まで知らなかったの?!って自分を疑ってしまうくらい突き落としてきた人なのですが、生で見るともう堪らなかった。もうこの人の指先から足先、表情、視線、呼吸、全て全てがカッコよくて、引き込まれてしまった。ダンスで人殺しちゃうんじゃないかな。目が離せないってこういう事なんだと思った。
なのに喋ってる時は割とぽやっぽやだし、OPの1番キメなきゃいけない所でドジしてるし、なんなんだこの人は?と思った。設定が本当に漫画すぎる。

タカシくんは、シューヤくんの時にも書いたけど、挨拶でボロ泣きしてしまった。タカシくんが超特急でいる選択を持ち続けてくれて本当によかった。タカシくんが超特急で歌い続けることを選んで、末っ子ながらに4人(5人)を支え続けた。ダンスも覚えた。だから今、超特急は存在している。タカシくんがいたから、超特急は潰れることがなかったんだなって、色んなことを思ってしまい涙がとまらなくなってしまった。
というか、歌バカみたいに上手いし、顔はいいし、スタイル良すぎて異次元だった。あんなに白が似合う人間いない。なのに客席に向かって『見えてるよ〜』って手を振るもんだから王子の謁見すぎてこの国は将来安泰だなって思った。(国?)



正直言うと記憶力ガバガバ人間だから、あの曲のあの時に…みたいなことは語れないし、挨拶もあんまり覚えてなくてレポ見て、そうだった!って思い出すレベルだけど。自分たちが今持っている感情をありのままのぶつけて、まっすぐな言葉で誠心誠意伝えていて、たまにまとまらなくなってたり、冗談話して場のしんみりした雰囲気を壊したり、なんかそういうところが好きになった一つなのかなって思わされた。
嘘偽りがない。いつだってまっすぐな気持ちをまっすぐ伝えてくれて、8号車に感謝の気持ちを沢山届けてくれている。









チケットを取ってから、ずっと楽しみにしてた。休み希望出してなかったくせに、行く気満々で生きていた。
その日、名古屋では昔からずっと応援してたグループのドームライブがあったし、大阪でも担当がバックに出てたライブもあった。
だけど、超特急のライブに行きたかった。どうしてもこれじゃ無いとダメだった。
何歌うだろうと予想しながらとりあえず片っ端から聴いたり、ライブ映像見て定番曲のペンライトの動きを予習したり、グッズが来て生写真の開封にドキドキしたり、ペンライトのストラップがつけ辛すぎてちょっとキレたり。そういう時間含めて楽しかった。遠足前の小学生状態だった。

SNSでメンバーが『期待していて下さい』とハードルをどんどん上げていくから、大丈夫?と心配してたけど、超特急はそんな高く上げられたハードルをいとも簡単に跳び越えて、まだまだこんなものじゃないけど?という顔で見てくる。でも絶対置いていったりしない。ちゃんと後ろだって見てくれるし、手を差し伸べてくれる。本当にカッコイイし、狡いし、最高だ。

これを書いている途中でシューヤくんのブログが上がっていて読んできたけど、新体制になって4ヶ月。
仕上げてくるのは本当に生半可な気持ちじゃ出来ないし、並大抵の努力じゃなし得なかったと思う。血の滲むような努力もあっただろうし、それぞれに苦悩も抱えただろう。
知れば知るほど、何でもっと早く知れなかったんだ!と後悔するし*4、超特急を早く世間は見つけてくれよ、早くドームやろうよ、国を上げて9人守れよ、というかお前らは絶対守るからって気持ちで感情がとっ散らかりすぎて、最早エモーショナルのお風呂に浸かっている気分。

こんなに努力努力を重ねて、困難を全て乗り越えてきた子達が、幸せになれない未来なんて許せないし、東京ドームに行けない訳が無い。行けないって言うなら、私が東京ドーム建ててやる。



段々話がとっ散らかってきたけど、次のツアーも行けるなら行きたいし、その時には声出しもOKになってる世界になっているかな。ペンライト芸をしながら、やっぱり超特急に声を届けたいなと思えたので、コールちゃんと覚える。頑張りたい。



初乗車を無事に果たせて本当に良かったし、このライブで良かったなと思った。超特急を知れて、超特急に出会えて、超特急を好きになれて本当によかった。生きていてよかった。






以上、私の初乗車記録でした。
超特急と一緒に未来に向かって走らせて下さい。






*1:5:00とか6:00に城ホの川沿いで朝日が昇ってくるのを見た時、何しているんだろうってなった。本当に寒いし、これで売り切れ出た時絶望でしかないのでオススメしない。私も二度としない。

*2:まあ、ユーキさんがOPで着ているコートを脱ぐ時に脱いではいけない赤のジャケットも脱いでしまうドジを発揮したことにより、ラッキースケベイベが発生したので涙は飛んだ。

*3:ダンスを分析する力は無いのでどう癖があるかは言えないですけど、何か緩急の付け方が強いというか、とめはねが強いというか、とにかく力強さに全振りしてる感じ、伝われ

*4:それでも私はこのタイミングで出会えて正解だったとも思っている、ドン底だった時に超特急に救われた人なので